今回は珪藻土歯ブラシスタンドに、Etcher Laser(レーザーカッター)で彫刻してみました!
前回、ダイソーの珪藻土コースターのレーザー加工チャートを製作したのですが、、⬇︎
なんと、コチラのチャートとは大分違うパラメータ&加工結果となりました!(゚∀゚;)
コースターと少し成分が違うなーとは思ってたけど、結果がここまで違うとは、、!
【2020年12月26日 追記】
2020年12月 現在、カインズやニトリの(一部の)珪藻土製品へのアスベスト混入が騒がれています。
本記事で加工しているダイソーの歯ブラシスタンドに関してダイソーさんへ問い合わせた所、
当社製品は品質基準に沿って検査を実施、販売しておりますので、
今後ともダイソーをご愛顧いただきますよう何卒お願い申し上げます。
(一部抜粋)
との返答を頂きました(2020年12月25日時点)。
一応、安全性に問題は無いと判断しても良さそうですが、まだ今回の騒ぎが発生したばかりで情報も少ない為、不安な方は珪藻土製品への加工は控えた方が宜しいかと思います。
ダイソーさんが公式に「これは安全です!!」と発表して下さるまで、しばらく様子見です(゚∀゚;)
もし万が一、どうしても今すぐ加工したい!という方は、自己判断・自己責任でお願い致しますm(_ _)m
【2021年1月12日 追記】
上記の件について、ダイソーさんから公式に発表がありました!(2020年12月31日時点)
この発表によると、“ 問題無いと結果が出ている” とのことでしたε-(´∀`; )
予想以上にものすごくアッサリした内容でしたが(笑)、大丈夫ということなので一安心 & 一件落着です!
安いからって疑ってしまって、反省です…
ダイソーさん、申し訳ありませんでしたm(_ _)m
用意するモノ
《材料》
□ 珪藻土歯ブラシスタンド[角型]【1個】
…100均(ダイソー)で購入
《道具》
□ Etcher Laser(エッチャーレーザー)
[3.5W / 底部取り外し可能タイプ]
…SmartDIYs製のレーザー加工機
□ 定規 or ノギス
…加工物のサイズや厚みを測る
□ 自作保護シート
…レーザー底部を取り外した際に作業台を保護する
《PC環境》※MacOS
□ Adobe Illustrator
…アドビのイラレ
□ SmartDIYsCreator【ver.1.2.4】
…専用ソフトウェア(現行バージョンでOK!)
① 珪藻土歯ブラシスタンド[角型]
今回使用した歯ブラシスタンドはコチラ⬇︎
商品名 | 珪藻土歯ブラシスタンド[角型] |
---|---|
サイズ | 41 × 41 × 高さ35[mm] |
材質 | 珪藻土・石膏 |
購入先 | DAISO(ダイソー) |
価格 | 100円(税抜) |
材質は珪藻土意外に、石膏(硫酸カルシウム)が含まれているようです。
手触りはチョークっぽいサラッとした感じで、触ると手に白い粉が付きます。
加工チャートとして製作した珪藻土コースターにはチョークっぽさは無かったのですが、水酸化カルシウムってのが含まれていたようです。
まぁどっちも【カルシウム】って付くしほぼ同じっしょ!…っていうスタンスだったけど違った(゚∀゚)
② レーザー加工機【Etcher Laser】
今回も、SmartDIYsさんの【Etcher Laser(エッチャーレーザー)】で加工していきます!
レーザー加工前の設定いろいろ
1. 彫刻するサイズ・デザインの検討
この歯ブラシスタンドの角はRが掛かっているので、厳密な彫刻可能サイズは出しづらいのですが、
として、なるべくフラットな面で、良い感じの余白になるような範囲にデザインを作成しました!
この時はまだ、珪藻土コースターの加工チャートと同じように茶色っぽく焦げ付いて彫刻されると思っていました…!
しかし!結論から言うと、
彫刻部分は白いまま、溝が彫れた感じになりました!詳細は後述します!
2. 彫刻用データ準備
準備したデザインデータはコチラ⬇︎
念の為、文字とイラストは別々の色にしておきます!(もちろんガイドの赤枠も)
ちなみにイラストは、先日リリースされたiPad版イラレで描きました!(゚∀゚)
今回は微調整の為に一旦PCに取り込んでSVGデータに書き出したけど、iPad版イラレでも直でSVGデータの書き出しが出来るみたいだよ!
3. レーザー本体の底部を取り外す
今回の歯ブラシスタンドですが、惜しくも加工エリアの高さが足りませんでした!(゚∀゚;)
Etcher Laserの加工対象物の高さ上限⬇︎
- 通常モデル:
30 mm まで - 底部取り外し可能モデル:
80 mm まで
…ということで、今回はレーザー本体の底部を取り外して加工を行います!
まずは底部をスライドさせて取り外します。
念の為、作業台の上には超簡易保護シート(PPシート + コルクシート)を敷いておきました。
この保護シートは、なるべく反射しづらいモノが良いようです!
今回はレーザー彫刻だけ行うので問題無いですが、レーザーカット(切断)する場合はもっとちゃんとしたやつ(金属板とか)を用意しましょう!
PPシートは、レーザーの下に敷く時に差し込みやすくするために貼り付けてるよ!(コルクシートだけだと破れそうだから)
4. キャプチャ前の計測
レーザー底部を取り外した場合は、
レーザーの加工エリア(ワークエリア)面から、加工アイテムの表面までの数値を計測する必要があります!
計測する際はこんな感じ⬇︎で、デジタルノギスを使うと計測しやすいのでオススメです!
もちろん定規で計測することも出来ます。(目盛りはめちゃくちゃ読み取り辛いけど。。)
5. 加工エリアのキャプチャ
計測が済んだら、歯ブラシスタンドを加工エリアの中央付近に設置し、専用ソフト【SmartDIYs Creator】でキャプチャします。
カメラのアイコンをクリックして表示された画面に、キャプチャ面の高さを入力します。
この時、数値に「マイナス」を付けます!!!(゚∀゚)
コレ、すごく忘れやすいです!!(自分は!!!)
つまり、キャプチャ画面では【ー(マイナス)22.6 mm】を入力しましょう!
6. レーザーヘッドの高さ調整
キャプチャが完了したら、
【原点復帰】をクリック
▼
【位置確認】を選択
▼
歯ブラシスタンドの上に
レーザーヘッドを移動させる
(アプリ画面に表示された
ヘッドのマークをドラッグ)
▼
付属の治具で
レーザーヘッドの高さを調整
(下の動画参照)
▼
【位置確認】の選択を外す
▼
もう一度【原点復帰】をクリック!
でOKです!
7. パラメータ設定
作成したSVGデータを読み込み、パーツ毎にパラメータを設定します。
設定パラメータ・詳細情報は下記の通りです⬇︎
実はこの⬆︎パラメータに至る前は、
珪藻土コースター加工チャートの推奨パラメータを設定して加工したのですが…(゚∀゚;)
彫刻した部分は焦げて色が変わるというよりも、地の色のまま溝が彫れていく感じでした。
しかも、珪藻土コースターの推奨パラメータ数値だと、上の画像の通りほんの〜りうっす〜ら彫れた程度。。
結局その後、歯ブラシスタンドの底面でテスト加工をし、改めてパラメータ(S400のやつ)を設定しました(゚∀゚;)
…ということで気を取り直して、保護メガネを装着して加工スタートです!
Let’s レーザー彫刻!
8. レーザー加工の様子
今回の推定加工時間は【34分】、実際の加工時間もジャスト【34分】でした!
動画の1:04〜、加工開始しています!(゚∀゚)
9. レーザー加工後の仕上げ
今回は特に 仕上げ(歯ブラシで磨いたり)は必要無かったです!
むしろ、指で擦ると珪藻土自体が削れていっちゃう感じ…!(゚∀゚;)
チョークって書くと無くなっていきますよね、そのイメージに近いです!
つまり彫刻面を指で擦るとせっかく彫刻した溝が浅くなっていくので注意です!
傷も付きやすいから結構デリケート!
《珪藻土歯ブラシスタンド》にレーザー彫刻成功!
テッテレー!!
さり気な〜く彫れてる感じがオシャレ!
個人的には、珪藻土コースターのように焦げた感じよりも、こっちの方が好み!むしろこっちを求めていた!!(゚∀゚)
今回のように溝が彫れるか、焦げ付いた感じになるかは、石膏が含まれているか否か…なのかも?(定かでは無いです!)
商品パッケージに材質が記載されていれば判断しやすそうですが、手触りでも意外と分かるかもしれません!
コースターもサラッとはしていましたが、「チョーク感=石膏感=粉っぽい感じ」はありませんでした!
チョークっぽさのある珪藻土商品をチョイスした方が、レーザー加工後に溝が彫れた感じになる確率は上がるかも…かもですよ!(゚∀゚;)
シンプルが好きな人にはオススメだくま〜
まとめ
その商品が【珪藻土〇〇】と謳っていても、含まれる成分によって最適なパラメータや加工結果は変わる、ということが判明しました!
ただ、果たして本当に、石膏が含まれてるか否かで加工の状態が変わるのかはナゾです…(゚∀゚;)
チョークっぽい珪藻土アイテムで、また今度 加工検証してみたいと思います!
それではまた次回も よろしくお願いします!٩( ᐛ )و