レーザーカッター

本革の《ベルト》にレーザー彫刻してみた!

ベルトにレーザー彫刻してみた

今回は 自宅にあった本革のベルトに、Etcher Laser(レーザーカッター)で彫刻してみました!

用意するモノ

《材料》
□ 本革のベルト【1本】
 …自宅にあったテキトーなモノ

《道具》
□ Etcher Laser(エッチャーレーザー)
 [3.5W / 底部取り外し可能タイプ]
 …SmartDIYs製のレーザー加工機 
□ 定規 or デジタルノギス
 …加工物のサイズや厚みを測る 
□ 自作簡易ガイド板(※)
 …アイテム設置用(無くてもOK!) 
□ 歯ブラシ
 …仕上げ用

《消耗品》
マスキングテープ
 …アイテム固定用 
□ ティッシュ + 水(霧吹き)
 …ウェットティッシュでもOK! 
□ 革用のワックス + ボロ切れ
 …仕上げ用

《PC環境》※MacOS
□ Adobe Illustrator
 …アドビのイラレ 
□ SmartDIYsCreator【ver.1.1.5】
 …専用ソフトウェア(現行バージョンでOK!)

※ 簡易ガイド板とは

ガイド板と言っても、レーザー本体の加工エリアに 不要な板をマスキングテープ等でしっかり固定し、縦横のラインを数本彫刻しただけの板です。

この縦横ラインをガイドにすれば、加工物を水平に置きやすくなります。(ラインを彫刻した後は、くれぐれも板を動かさないようにしましょう!)

★【簡易ガイド板】をグレードアップした【簡易グリッド板】の作り方については、こちらの記事で紹介してます⬇︎

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① 本革のベルト

今回使用したベルトはコチラ⬇︎

レーザー加工用の本革ベルト
▲ いい感じに使い古されたベルト

万が一 ベルトが合皮でPVC(塩ビ)レザーだったら困るので、表記やら断面やらをチェックします。

※なぜ困るの?という方は、コチラ⬇︎

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レーザー加工用の本革ベルト
▲ ベルトの内側には「OIL LEATHER」の表記が
レーザー加工用の本革ベルト
▲ ベルト穴の断面チェック

穴の断面を見ると3層になってる感じですが、表面は本革っぽいので恐らく問題無いはず…!

② レーザー加工機【Etcher Laser】

今回も、SmartDIYsさんの【Etcher Laser(エッチャーレーザー)で加工していきます!

Etcher Laser-エッチャーレーザー
▲ Etcher Laser 3.5W(底部取り外し可能タイプ)

レーザー加工前の設定いろいろ

1. 彫刻する位置・範囲を決める

彫刻の位置は、あえて【ベルトを巻いた時には隠れる】位置・範囲にします。

こっさくま

チラ見せがカッコいいはず…!

いつも入れている穴にベルトを通し、大体どの辺りまで隠れるかを測っておきます。

レーザー刻印の加工範囲を計測
▲ ベルトを通した際に隠れる範囲を測ります

金具の位置から、約6〜7cm以内に彫刻を収めれば丁度隠れそうです!

2. デザインイメージの検討

彫刻したい箇所を撮影し、PCに写真を取り込んでイラレ上でイメージを検討します!

こっさくま

PC画面上で原寸大にして確認すると、実際のサイズ感や彫刻したイメージが掴みやすくなるよ!

レーザー加工後のデザインイメージ
▲ イラレ上でデザインを当てはめます

今回は(今回も?)自作した愛犬ロゴを刻印します!

イメージが固まったら、刻印するデザイン(パスデータ)をイラレの新規ファイルにコピーし、《SVG形式》で保存します。

3. ベルトをレーザー本体の加工エリアに固定

固定する前に、予めデジタルノギスなどでベルトの厚みを測っておきましょう

厚みを測ったら、ベルトを加工エリアへセットします!

こっさくま

レーザー本体のXY軸に沿って、まっすぐベルトを固定しよう!
(予め簡易ガイド板を作成しておくとGOOD!)

※簡易ガイド板を用いる場合、加工機でのキャプチャの際には 簡易ガイド板の厚みを含めるのも忘れずに!

Etcher Laserにベルトを固定
▲ マスキングテープでベタベタに固定…雑(゚∀゚;)

かなり無理矢理 加工エリア(と簡易ガイド板)に固定させました。。

いくらクネクネ曲がるとは言え 結構しっかりしたベルトだったので、固定するのに大分苦戦しました。。

こっさくま

ここは潔くレーザー底部を取り外してやった方が良かったかも…

ベルトを固定した後は、

  1. Etcher Laserに搭載のカメラで、キャプチャ
    (画面上のグリッドに合わせて、曲がってたら微調整、を繰り返す!)
  2. ソフトウェアSmartDIYsCreatorにて、SVGファイルの読み込み
  3. パラメータ設定(下記【4.】参照)
  4. レーザーヘッドの高さ調整

で加工前の準備は完了です!

4. 加工ソフトのパラメータ設定

設定パラメータ・詳細情報は下記の通りです⬇︎

本革ベルト用レーザー加工のパラメータ
▲[+]Etcher Laserに搭載されたカメラでスキャンをし、パラメータを設定!
本革ベルトのレーザー加工 パラメータ設定
▲ 推定加工時間はレーザー側のソフトが算出してくれます!

それではいよいよ、加工スタートです!

Let’s レーザー彫刻!

5. レーザー加工の様子

推定加工時間は【7分】でしたが、実際は【6分44秒】かかりました

6. レーザー加工後の状態

レーザー加工が完了した状態です。
大分濃くなっちゃったけど、いい感じかも…!?

レーザー加工直後の本革ベルト
▲ レーザー彫刻直後の様子

テンションが上がったまま、ベルトを加工エリアから外してみたところ…

レーザー加工後の本革ベルト
▲ ススがこすれて悲惨な状態に…

うわぁあああ!となりました( ;∀;)
失敗か!?と焦りましたが、とにかく濡れティッシュで拭いてみると…

レーザー加工後の本革ベルト
▲ 濡れティッシュでススを拭いた状態

無事、ススは落ちました。よかった…
本革を水で拭くってどうなん!?って考えてる余裕は無かったです…笑

こっさくま

焦ってゴシゴシし過ぎたから毛羽立ちが…
(後々、革用のワックスを擦り込んだら大分マシになった)

ひとまず、水拭きした所が乾くまで待機です!

《本革のベルト》にレーザー彫刻成功!

テッテレー!!

レーザー加工後の本革ベルト
▲ 無事に乾きました!

特にテストせず、一発勝負でやった割にはなかなか上手く出来たかと思います!

彫刻直後は焦がし過ぎたように見えましたが、ススを落としたらそこそこいい感じの焦げ具合でした!(こちらの写真はまだワックスは擦り込んでいません)

レーザー加工後の本革ベルト
▲ 黒に見えますが、実際は黒っぽいこげ茶って感じです

写真でズームしてよーく見るとハッチング(横線)が分かる感じですが、肉眼ではほとんど気になりません!

細かい文字も綺麗に彫れてます!
(小さい文字はもうちょっと文字間を広げた方が良かったかも…)

撮影環境が異なるので分かりづらくなってしまいましたが、ワックスを全体的に擦り込むとより良い感じに彫刻を馴染ませることができました!⬇︎

レーザー加工後の本革ベルト
▲ 電球色の元で撮影した感じ
レーザー加工後の本革ベルト
▲[+]本革ベルトにレーザー彫刻、成功です!
こっさくま

やっぱり、革製品とレーザー加工は相性バツグンだくま〜

まとめ

革製品への彫刻は今回が初めてでしたが、無事成功して良かったです!

(設定パラメータはまだまだ改善の余地がありそうですが…。)

革の種類・色等でも彫刻の感じは変わってくると思うので、それぞれに最適な設定を見つけるのはなかなか大変そうです(゚∀゚;)

ゆくゆくは見本サンプル等を作製して、素材ごとに最適なパラメータを探っていけたらな〜と思います!

それではまた次回も よろしくお願いします!٩( ᐛ )و

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