今回は レーザー加工時にあると便利な 簡易グリッド板 をEtcher Laser(レーザーカッター)で彫刻してみました!
これがあると、加工エリアにアイテムを設置する際に位置合わせがしやすくなります!
カメラ搭載のEtcher Laserなら比較的位置合わせをしやすいけど、やっぱりグリッドがあった方がよりスムーズに作業を進められるよ!
用意するモノ
《材料》
□ 適当な板【1枚】
…A4サイズ(297×210mm)くらいがオススメ
《道具》
□ Etcher Laser(エッチャーレーザー)
[3.5W / 底部取り外し可能タイプ]
…SmartDIYs製のレーザー加工機
□ 定規 or デジタルノギス
…加工物のサイズや厚みを測る
《消耗品》
□ マスキングテープ
…アイテム固定用
《PC環境》※MacOS
□ Adobe Illustrator
…アドビのイラレ
□ SmartDIYsCreator【ver.1.2.4】
…専用ソフトウェア(現行バージョンでOK!)
① 適当な板(今回はMDFボード)
今回使用した板はコチラ(1番上の茶色い板)⬇︎
実はコレ、ダイソーで購入したフォトフレームに台紙として入っているMDFボードです(゚∀゚)
【A4サイズ(210×297mm)】のフォトフレームに入っているMDFボードが、ピッタシ加工エリアに収まります!
セリア(100均)のフォトフレームは台紙が段ボールになってる事が多いから気をつけよう!
※ダイソーで買う場合も、台紙の素材を念のため確認しよう!(見ても分かりづらかったら、商品パッケージに材質が記載されていると思うよ!)
MDFは無垢材のように反り等の狂いが少なく、とても加工しやすい素材です。
厚みは2mm程度で薄いですが強度があり、表面も凸凹が無くツルッと滑らかなので、バッチリ水平に物を設置できます!
シルクスクリーン印刷をする時にフォトフレームの枠部分だけを使うから、この台紙が結構余ってたのだ!(゚∀゚)
レーザー加工をしていく内に焼き跡はどんどん増えていくと思うので、消耗品の簡易グリッド板としては丁度良いって訳です!
ということで今回はこちらのMDFを使いますが、普通の木板(ベニヤとか)やダンボール、なんなら厚紙等でも手順は同じなので、自分が用意しやすい物で良いと思います。
※ちなみに今回使用したMDFの中央部分に、テスト彫刻した四角い跡が既にあるのですが、レーザーの不具合とかでは無いのでどうかお気になさらず…(゚∀゚;)
木や紙など燃えやすい素材のグリッドを敷いてレーザーカット(切断)する際は、くれぐれも注意しよう!
② レーザー加工機【Etcher Laser】
SmartDIYs製【Etcher Laser(エッチャーレーザー)】で加工していきます!
簡易グリッド板自体も、Etcher Laserでの使用を想定しているよ!
レーザー加工前の設定いろいろ
1. MDFボードをレーザー本体の加工エリアに固定
固定する前は、予めノギスなどで厚みを測っておきましょう!
愛用中のEtcher Laserは【底部取り外し可能タイプ】の為、加工エリア部分がスライドして取り外し出来るようになっています!
その為、マスキングテープでMDFを固定する際は、底部をスライドさせた時にマスキングテープが干渉しない位置に貼り付けるようにしましょう!
マスキングテープを貼るスペース的に、グリッド用の素材はA4サイズが限界かも、、
ホントはEtcher Laserで加工できるMAX範囲でグリッドを彫刻したかったけど、そうなるとマスキングテープでのMDF固定が難しくなりそうだったので。。
(MDFの固定が甘くて、グリッド彫刻後にウッカリMDFがズレたりしたらアウトだからね…(°-°))
2. 彫刻する位置・範囲を検討
それぞれのサイズ感はこんな感じ⬇︎
Etcher Laserの加工可能範囲と、用意したMDFボードは ほぼほぼ同じサイズです。
グリッドサイズはとりあえず、、
MDFを固定する為に貼りつけたマスキングテープにギリギリ被らないサイズにします!(゚∀゚)割とテキトーです!
3. SmartDIYs Creatorでグリッド作成
つづいて、Etcher Laserの専用ソフトウェア《SmartDIYs Creator》でグリッドを作成していきます!
なんとこのソフトウェア上に “グリッドアイテムの作成” という便利機能 が既に備わっています!(゚∀゚)
SmartDIYsさん、気がきくぅ!
このソフトウェアはSmartDIYs公式HPから無償ダウンロード出来るよ!
Step ❶ データ保存
レーザー加工機本体の電源ON!
▼
《SmartDIYs Creator》のアプリ(ソフト)を立ち上げ
▼
ツールバーの【ファイル】
▼
【プロジェクトを別名で保存】しておく!
Step ❷ 加工エリアのキャプチャ
【原点復帰】をクリック
▼
カメラマークの【キャプチャ】をクリック
▼
設置したMDFボードの厚みを入力
▼
【OK】
Step ❸ レーザーヘッド高さ調整
【原点復帰】をクリック
▼
【位置確認】を選択
▼
MDF上にレーザーヘッドを移動させる
(アプリ画面に表示されたヘッドのマークをドラッグ)
▼
付属の治具でレーザーヘッドの高さを調整
▼
【位置確認】の選択を外す
▼
もう一度【原点復帰】をクリック!
Step ❹ グリッド作成
ツールバーの【加工機】
▼
【グリッドアイテムの作成】をクリック
▼
グリッドのサイズ【幅 & 高さ】を入力
▼
【作成】
Step ❺ グリッド位置調整
アプリ画面上に作成されたグリッドをドラッグしながら位置調整
(=Step❷でキャプチャした加工エリアに合わせて配置する)
Step ❻ パラメータ設定
グリッドのパラメータをそれぞれ設定!
MDF板グリッド彫刻のパラメータ設定 | ||
---|---|---|
黒線部分 | 赤線部分 | |
スピード | 4000[mm / min]※ | 4000[mm / min] |
パワー | 100[%] | 70[%] |
回数 | 1[回] | 1[回] |
黒線部分を濃く、
赤線部分を少し薄くなるように設定!
(=5mmおきに線の濃さが変わるイメージ)
以上で加工前の準備完了!
それではいよいよ、加工スタートです!
Let’s レーザー彫刻!
4. レーザー加工の様子
推定加工時間は【4分50秒】でした!
ボーッと加工を見てたらあっという間に終わりました!
《簡易グリッド板》にレーザー彫刻成功!
こちらが彫刻したグリッドアイテムです!
5mmおきにラインの濃淡を変えたつもりでしたが、あまり濃さに差が出てないですね…
特に支障は無いですが、差がある方がカッコ良かった気がする…(°з°)
まぁあくまで簡易グリッド板なので、こだわり過ぎずに(笑)、なるべくササッと作っちゃって、メインの加工に進みましょう!
いずれ金属板のグリッドアイテムも作りたいと思ってるんだくま〜
まとめ
もちろん簡易グリッド板が無くても、Etcher Laserのキャプチャ機能を使えば加工アイテムをまっすぐに設置することは可能です!
ただ、まっすぐになるまで撮影して調整して…を繰り返すのは、地味にめんどくさいんですよね。。(゚∀゚;)
簡易グリッド板があればその調整作業を短縮できるし、加工ベッドも汚れづらく綺麗に保つ事が出来るのでオススメです!
(燃えやすい素材のグリッド板を敷く時は注意!)
…ちなみに、グリッド作るのもめんどくさい!って方は、線を何本か引くだけでも簡易ガイドになりますよ!笑
それではまた次回も よろしくお願いします!٩( ᐛ )و