今回はデニムポーチに、Etcher Laser(レーザーカッター)で彫刻してみました!
前回は、ダイソーで購入したデニムはぎれのレーザー加工チャートを製作しました⬇︎
果たして、同様のパラメータでうまくいくのか!?
成功を祈りながら加工してみましたが…!!
結論から言うと、一度失敗しました!!(°-°)
…が!!
加工テストの末、なんとか上手くいきました!!(゚∀゚)
デニム生地とはいえ、生地が違えば結果も変わるという…一筋縄ではいかないのがレーザー加工の難しいところ。。
用意するモノ
《材料》
□ マルチデニムポーチ【1個】
…100均(ダイソー)で購入
《道具》
□ Etcher Laser(エッチャーレーザー)
[3.5W / 底部取り外し可能タイプ]
…SmartDIYs製のレーザー加工機
□ ポーチの中に入れる箱など
…ポーチが潰れないようにする
□ 定規 or ノギス
…加工物のサイズや厚みを測る
□ 自作保護シート
…レーザー底部を取り外した際に作業台を保護する
《消耗品》
□ 霧吹き(水)+ ティッシュ
…黄ばみ・焦げ防止用
《PC環境》※MacOS
□ Adobe Illustrator
…アドビのイラレ
□ SmartDIYsCreator【ver.1.3.2】
…専用ソフトウェア(現行バージョンでOK!)
① マルチデニムポーチ
今回使用したデニムポーチはコチラ⬇︎
商品名 | マルチデニムポーチ |
---|---|
サイズ | 約12 × 9 × 3[cm] |
材質 | 綿・ポリエステル・スチール・EVA樹脂 |
購入先 | DAISO(ダイソー) |
価格 | 100円(税抜) |
ポーチ表面は結構しっかりしたデニムです。(綿100%かは謎…)
内側は黒のポリエステル生地で出来ているようです。
実寸は表記サイズより少し大きく、【13.5×10.5×4.5cm】くらいでした!
クッション性は無いけど、デニム生地なのでそこそこ丈夫な感じ!
GoProとかモバイルバッテリーをサッと入れるのに丁度良いサイズ(゚∀゚)
加工チャートの時に使用したデニム生地よりも硬めで、目は細かい感じ!
この後ポーチを加工していきますが、セッティング・加工する際には、ポーチの中に物を詰めておく方が良いです!
中がスカスカの状態だと、計測しづらかったり、ポーチに歪みが生じて彫刻のムラに繋がったりしてしまいます。
ちなみにこの青いケースは、以前ダイソーで購入したお薬ケースです!
ムダに超ピッタリでした!(゚∀゚)笑
ポーチの平面がしっかり出せるように、自宅にある丁度良いものを探しまくりましょう!
② レーザー加工機【Etcher Laser】
今回も、SmartDIYsさんの【Etcher Laser(エッチャーレーザー)】で加工していきます!
レーザー加工前の設定いろいろ
1. 彫刻するサイズ・デザインの検討
ポーチのフラットな面を測った所、
にデザインを収めれば良さそうです!結構広い面に彫刻出来ますね!
…ということで、今回はこんな感じの彫刻サイズとデザインに!
いつものイラストの使い回し!笑
2. 彫刻用データ準備
準備したデザインデータはコチラ⬇︎
パーツは吹き出し + イラスト + 文字 で別々の色にしました!(もちろんガイドの赤枠も)
ソフト上で順番を入れ替えることも出来るけど、予め加工したい順番でレイヤーを並べ替えておくとスムーズ!
3. レーザー本体のセッティング
まず、セッティングの手順はザックリこんな感じ⬇︎
- Etcher Laser本体の底部を取り外す
- キャプチャ前の高さ計測
- SmartDIYsCreator(専用ソフト)にて、加工エリアのキャプチャ
- レーザーヘッドの高さ調整
- パラメータ設定(下記【4.】参照)
※❸と❹はどちらからでもOKだけど、キャプチャした後の方がヘッドの高さ調整はしやすい気がします(゚∀゚)
手順の通り、今回のデニムポーチはレーザー本体の底部を取り外す必要があります(゚∀゚;)
意外と30mmって薄いんだよな…(・3・)
※上記手順の詳細は、コチラの記事に詳しく載っています(゚∀゚)⬇
底部を取り外したらポーチを置いて、デジタルノギスで高さを計測します!
つまり、ソフト上でキャプチャをする時は【ー(マイナス)11.4 mm】を入力します!
マイナスを付け忘れてキャプチャして、ミスに気付かないままデータを配置して加工しちゃうと、訳ワカラン位置に彫刻されてパニックになるからくれぐれも気をつけよう!(経験談)
レーザーヘッドの高さ調整も忘れずに!!!
4. パラメータ設定
作成したSVGデータを読み込み、パーツ毎にパラメータを設定します。
設定パラメータ・詳細情報は下記の通りです⬇︎
※上と同様に、様子を見ながら彫刻したい場合の注意点⬇
- パラメータ設定の《回数》欄は【T1】に設定しておく!
- 1回目の彫刻後は、ゼッタイにデニムポーチに触れない・動かさない!
- 2回目の彫刻をスタートする前は、【原点復帰】をしてから!
ちなみに、冒頭でも記載した通り、、
上記のパラメータに至る前は、デニム生地加工チャートの推奨パラメータで加工して、一度失敗しています…(゚∀゚;)
この失敗談については、番外編として別記事にまとめたので気になる方は是非チェックしてみてください!
この番外編には超簡易チャートの紹介もあるよ(゚∀゚)
Let’s レーザー彫刻!
5. レーザー加工直前に霧吹き!
加工スタートする前に!
彫刻する部分をザックリとガッツリ霧吹きで濡らしておきましょう!
生地にもよりますが、濡らした状態でレーザー加工をすると黄ばみや焦げが ある程度抑えられます!(゚∀゚)
生地に染み込むくらい吹き付けて、表面の水滴は軽くティッシュで吸い取っています。
ここまで濡らす必要は無いかもだけど、焦げっぽくなるのも嫌なのでガッツリいっちゃえ〜って感じです。
念には念を入れよう!
ちなみにこのポーチ、乾くまで地味に時間掛かるよ…
6. レーザー加工直前に保護メガネ装着!
加工直前の準備ラスト!
保護メガネを装着して加工スタートです!
7. レーザー加工の様子
今回の推定加工時間は【45分】、実際の加工時間は大分早まって【約40分28秒】でした!
動画の1:40〜、加工開始しています!(゚∀゚)
8.【オマケ】回数 & 濡れ具合による彫刻の濃さ比較
いったんココで、彫刻の濃さ(=色の抜け具合)の比較をご紹介します!
回数(1回彫刻 / 2回彫刻)による比較はコチラ⬇︎
当たり前ですが、彫刻を2回した方がより色が抜けて、白が強く出ています!(゚∀゚)
つづいて、
濡れた状態(加工直後)と乾いた状態の比較はコチラ⬇︎
濡れた状態は薄く感じますが、乾くと白が大分強く出るようになります!
ただし、濡れた状態であまりにも彫刻が薄い場合は、「乾いたら濃くなるし平気だろう」…と期待し過ぎない方が良いです!(経験談)
濃くなることを期待し過ぎた結果、亡霊のような犬のイラストが浮かび上がっちまったんだ…(詳しくは番外編を見てね)
という訳で、、
“濡れた状態の時でも、彫刻がある程度しっかり見える” くらいの方がオススメです!
上記を踏まえて、仕上げ(もしくは再加工)に移りましょう!
9. レーザー加工後の仕上げ
いい感じに色が抜けているのを確認しましたか?(゚∀゚)
加工完了後、もしまだ彫刻が薄いと感じたら、(ポーチの位置を動かしていない限りは)再度加工を重ねることは可能です!
※既にデニム生地の表面にダメージが見受けられるようであれば、重ねて加工するのは避けた方が良いですが。。
場合によってはパワーを少し弱めてからもう1回彫刻してみるっていう手もあるね!
もう彫刻はコレでオッケー!であれば、また霧吹きで濡らして、ティッシュをポンポングーっと押し付ければ、ある程度 黄ばみが取れます!
加工前に霧吹きをやっておけば、あまり黄ばみ自体も付かないから、気にならないようなら仕上げはナシでもOK!
《デニムポーチ》にレーザー彫刻成功!
テッテレー!!
このさりげない感じがかえって良いのではなかろうか!
彫刻は2回重ねましたが、生地のダメージも特に感じません!(゚∀゚)
吹き出しと英字の右側が、少〜し薄くなっちゃってます。
恐らくポーチが歪んでしまい、若干凹んでた部分に彫刻ムラが出来てしまったのかな〜と思います。。
結構パツパツに中身を入れて平面を出したつもりだったけど(・3・)
まぁこれはこれで味があると思ってる!
色々入れてみましょう!
デニム製品には白インクでシルクスクリーン印刷をしたこともあったけど、レーザー加工の方がナチュラルっぽさが出て好きだ!(゚∀゚)
デニム生地のアイテムは100均にもいっぱいあるし、色々遊べそうだくま〜
まとめ
正直、今回のパラメータ数値が最適かどうかは分かりませんm(_ _)m
デニム生地の加工チャートを製作した時も思ったのですが、スピードの違いはあまり大差無いように感じます(°~°)
意外ともうちょい早くしても、それなりに彫刻できるような…ただしパワーは強くしない方が良さそうなので、回数を重ねる必要はあるかもです。
でもまぁ、今回も失敗はあったものの、イメージ通りの彫刻が出来たのでヨシとします!
それではまた次回も よろしくお願いします!٩( ᐛ )و