今回は アルミカードケースに、Etcher Laser(レーザーカッター)で彫刻してみました!
木材へのレーザー彫刻ももちろんカッコイイけど、アルミ製品へのレーザー彫刻はよりCOOL!でワンランク上!な印象です(゚∀゚)

アルミ製品と言っても、アルマイト処理(表面仕上げ後に着色)されているモノに彫刻が出来ます!
アルマイト処理によって生成された酸化被膜に着色されているから、その被膜をレーザーで削ることで柄ができるっていう仕組み!
用意するモノ
《材料》
□ アルミカードケース[ブラック]【1個】
…100均(セリア)で購入
《道具》
□ Etcher Laser(エッチャーレーザー)
[3.5W / 底部取り外し可能タイプ]
…SmartDIYs製のレーザー加工機
□ 定規 or デジタルノギス
…加工物のサイズや厚みを測る
□ 自作簡易グリッド板(※)
…アイテム設置用(あると便利!)
《消耗品》
□ マスキングテープ
…アイテム固定用
□ ティッシュ + 水(霧吹き)
…ノンアルコールのウェットティッシュでもOK!
《PC環境》※MacOS
□ Adobe Illustrator
…アドビのイラレ
□ SmartDIYsCreator【ver.1.2.4】
…専用ソフトウェア(現行バージョンでOK!)
※【自作簡易グリッド板】については、こちらの記事で紹介してます⬇︎



① アルミカードケース
今回使用したカードケースはコチラ⬇︎




商品名 | アルミカードケース[ブラック] |
---|---|
サイズ | 7.5 × 11 × 厚さ2[cm] |
材質 | [本体] アルミニウム合金・ABS樹脂 |
[ポケット] 塩化ビニル樹脂 | |
購入先 | 100円ショップのSeria(セリア) |
価格 | 100円(税抜) |
中身はジャバラ式になっていて、全部で7ポケット付いています。
(ジャバラ部分のチープ感は否めません…笑)


試しにクレジットカードや運転免許証など、厚めのカードを1ポケットにつき2枚ずつ(計14枚)入れてみたら、ギリギリ蓋が閉まらず…!
1枚だけ抜いて 計13枚にしたら、無事閉まりました!笑
薄めのポイントカードや図書カードなら、もっと枚数が入ると思います!
でも入れ過ぎて蓋が壊れないようにしましょう!
開閉するスイッチ部はプラスチック製ですが、クイっとズラすだけでパカッ!と開いて、閉める時はカチッ!としっかり閉まるのでなかなか気持ち良いです(゚∀゚)
100均クオリティ。。って感じはあんまりしない!(中身のジャバラ部分くらい?)蓋の開閉もシンプルさも、なかなかイイかも!!
② レーザー加工機【Etcher Laser】
今回も、SmartDIYsさんの【Etcher Laser(エッチャーレーザー)】で加工していきます!


レーザー加工前の設定いろいろ
1. 彫刻する位置・範囲を検討
このカードケースは蓋部分にRが掛かっている為、フラットな面にのみ彫刻するようにします。
(と言っても、フラット面は広いのでデザインは色々と遊べると思います!)
多少のR面(曲面)ならレーザー光は届くから、ギリギリまでデザインを広げても彫刻出来そうではあるよ!(R面はやや歪むとは思うけど)


フラットな面の範囲は約 W92.6×H57.6mmでした!
実際の彫刻サイズは、この後のデザインイメージと併せて決定していきます!
2. デザインイメージの検討
加工するカードケースを正面から撮影し、PCに写真を取り込んでイラレ上でイメージを検討します!


愛犬(先代)のロゴデザインを使っちゃうよ…(゚∀゚;)
PC画面上で原寸大にしつつ、サイズ感などを確認します。
そして、最終的な完成イメージはこんな感じ⬇︎


イメージが固まったら、彫刻する文字とイラスト(パスデータ)をイラレの新規ファイルにコピーし、《SVG形式》で保存します。
ちなみに書き出したSVGデータはこんな感じ⬇︎


SVGで書き出す時は、加工アイテムの外寸に合わせた枠も一緒に書き出すようにしてるよ!専用ソフトにデータを読み込んだ時に、位置調整がしやすくなるからだよ!
3. カードケースをレーザー本体の加工エリアに固定
固定する前は、予めデジタルノギスなどで厚みを測っておきましょう!
※今回は商品パッケージにも寸法が記載されていました!
念の為 測ってみたらちゃんと記載の寸法通りでした!d(゚∀゚)




カードケースは念のためマスキングテープで固定しました!
裏面に丸めたマスキングテープがくっついています。


レーザー本体のXY軸(or 簡易グリッド板)に沿って、まっすぐカードケースを固定しよう!
※簡易グリッド板を用いる場合、加工機でのキャプチャの際には グリッド板の厚みを含めるのも忘れずに!
カードケースを固定した後は、
- Etcher Laserに搭載のカメラで、キャプチャ
(画面上のグリッドに合わせて、曲がってたら微調整、を繰り返す!) - ソフトウェアSmartDIYsCreatorにて、SVGファイルの読み込み
- パラメータ設定(下記【4.】参照)
- レーザーヘッドの高さ調整
で加工前の準備は完了です!
4. 加工ソフトのパラメータ設定
設定パラメータ・詳細情報は下記の通りです⬇︎


それではいよいよ、加工スタートです!
Let’s レーザー彫刻!
5. レーザー加工の様子
今回の推定加工時間はギリギリ1時間を超えそうだったので、パーツ毎に2回に分けて彫刻しました!
加工1回目は文字のみを、
2回目は真ん中のイラストシルエットのみを彫刻しています。
動画の2:15〜、加工開始しています!
6. レーザー加工後の状態
レーザー加工がすべて完了した状態です。模様はしっかり見えています!




彫刻が問題無ければ加工エリアから取り外しましょう。
あとはひたすら、濡れティッシュで磨いていきます!霧吹きでティッシュを濡らしながらやると手軽で良いですよ!




強く磨いたら、彫刻していない部分の塗装(被膜)まで剥がれてしまわないか不安でしたが、爪を立てて磨いても大丈夫でした!
むしろ文字やイラストの細かい部分は、爪を立てる感じで磨かないとなかなか汚れが落ちませんでした(゚∀゚;)




ちなみに、アルコール入りのウェットティッシュは使わないようにしたよ!(商品パッケージに薬品系の使用は避けろって書いてあったから)
《アルミカードケース》にレーザー彫刻成功!
テッテレー!!


イイじゃん!笑
シルバーに輝きを解き放ってる感じがめちゃくちゃカッコイイ!


今回は文字もイラストも、ハッチングの最小値 0.05mmで彫刻したので結構時間が掛かりましたが、その分 仕上がりはとても綺麗でした!
加工時間を短縮したい場合は、ハッチング幅を太めに設定しても良いかと思いますが、その分輪郭のギザギザは目立ちます(゚∀゚;)
特に木材へのレーザー彫刻よりも輪郭がキッチリと出るので、細かい部分の誤魔化しは効かないかも。。
今回の例で言うと、、
犬のイラストくらいのサイズ感なら、〜0.1mmくらいまでハッチング幅を広げても、まぁ許容範囲かなって感じです。
一番下の文字「NR.AIR〜」のサイズ感なら、0.1mm幅だと大分ギザギザが目立つので、やっぱり最小値の0.05mmが良いと思います。
実は本番加工前、かる〜く実験済み!


ハッチング幅を0.05mmから0.1mmにしただけで ギザギザ感の印象が変わるので、結構重要な設定ポイントです!
もちろんデザインにもよるし、文字かイラストかでも最適な設定は変わってくると思うので、あとは自己判断で…笑
時間が許すのであれば、最小値0.05mmが綺麗で確実です!d(゚∀゚)
中のジャバラを取っちまえば、ただのケースとしても使えそうだくま〜
まとめ
今回のアルミカードケースはレーザーを試したくて買ったのですが、商品自体 意外と使えてオススメです!
レジでカードが探しやすかったり、自宅でもカードを保管・整理するのに結構便利なんです(゚∀゚)
その上、オリジナルの彫刻が入ってたら、、そりゃもう、お気に入りグッズです笑
是非レーザー彫刻、試してみてください!
それではまた次回も よろしくお願いします!٩( ᐛ )و